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吉祥寺GORILLA『茶の間が水浸し』

公演中止への経緯

この度は吉祥寺GORILLA「茶の間が水浸し」の上演について、キャスト、スタッフ、関係者の皆様、お客様に、ご心配、ご迷惑をおかけしておりますこと心よりお詫び申し上げます。

 

吉祥寺GORILLA「茶の間が水浸し」は4月14日(木)以降の公演を全て中止とさせていただきました。

その経緯についてご説明させていただきます。

 

 

4月13日(水)

公演初日である4月13日(水)19時開演の公演終了後に、1通の封筒が届きました。

中身を確認したところ出演者の森崎真帆さんに対しての脅迫文と捉えられるものでした。

過激な内容となっていたため劇団だけで対処できるものではないと判断しました。

 

4月14日(木)

14日の朝に森崎真帆さんと公演スタッフ、森崎さんの事務所スタッフで警察署に相談に行きました。

 

実際に届いた文章を警察署に提出し、受け取った時の様子などに関しての事情聴取が行われました。そして「内容が過激であるため、森崎さんの保護を最優先する目的で14日以降の公演には森崎さんは出演しないという選択」を勧められました。

 

その後、吉祥寺GORILLAの主宰の平井隆也、制作スタッフ、会場であるサンモールスタジオの劇場スタッフ、森崎さんの事務所スタッフと、森崎さんの出演と公演の実施について検討しました。

 

『茶の間が水浸し』というこの作品を、誰一人欠けることなく千穐楽までお客様に届けることを座組一同強く願ってここまで準備して参りましたが、何よりも森崎さんの心身を守ることが大切だと判断し、森崎さんの降板を決定いたしました。そしてそれに伴い14日14時の公演の中止を決定いたしました。

 

14日14時の公演のご予約をしてくださっていた皆様におかれましては、直前のお知らせとなってしまったこと大変申し訳ありません。また森崎さんの降板について「諸般の事情により」という具体的な理由を述べない形でのお知らせとなってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。

 

公演中止の案内をした時点で理由を公表することが、犯人を刺激する場合もあるという警察のアドバイスをふまえ「諸般の事情により」という表現をさせていただきました。具体的な理由をお知らせできなかったことにより、多くの方にご心配をおかけしまったことを大変重く受け止めております。

14日の公演の中止のお知らせ後、15日(金)以降の公演について再度検討いたしました。

そして

・完全に個人に向けての脅迫文のため森崎さんの避難が最優先であり、警察側からは公演を中止にすることへの必要性については言及がなかったこと

・スタッフキャストが劇場に入る時間、お客様がいらっしゃる時間、本番中、終演後、スタッフキャストが退館するまで、警察による劇場周囲の警備の強化がお願いできたこと

・たった一人の悪意によって公演が中止になってしまうという事例をつくることによる演劇界への影響力

・配役・演出を変更しても作品としてお客様にお届けすることができると演出家が判断した

などをふまえ、14日(木)の夕方に15日(金)〜17日(日)の公演は配役・演出の変更を行った上で実施を決定いたしました。また、変更した内容で予定通り14日の夜に収録を行いました。

 

収録が終了し帰宅した後、主宰、劇団員、制作スタッフで再度話し合いをしました。

公演を実施するにあたり、お客さまを安全にお迎えし作品を楽しんでいただくための今後の対策や環境づくり、お伝えできることの制限がある中でお客様に対してどのような形で説明することが誠実なのか、出演者・森崎さんに対しての心身のケア等、上演をするにあたり必要なことや団体としてできることを話し合いました。

 

 

4月15日(金)

しかし、何度も協議を重ねた結果

・どのような対策をしても、現在の団体の力では関係者や出演者、公演スタッフ、そしてお客様の安全を確保することはできない

・お客様に森崎さんの降板や公演中止について具体的な説明をできないまま公演を続行することは団体の意向に反する

という理由から15日(金)以降の公演も中止にするという苦渋の決断にいたりました。

その決断をふまえ、警察に再度対外的なお知らせ方法について相談したところ、「公演を中止し危害が及ぶリスクを最大限避けた上であれば、具体的な説明を行っても問題ない」というご意見をいただき、これまでの経緯を公表するという判断になりました。

 

以上が公演中止と経緯の公表に至った経緯です。

 

出演者、スタッフをふくむ公演関係者もまだ事態を受け止めきれておらず、戸惑いや混乱の中にいる状況です。しかし今は経緯を早急にお伝えすることがお客様に対する誠意と思い、このタイミングでのお知らせとさせていただきました。

 

改めまして、この度は吉祥寺GORILLA「茶の間が水浸し」の上演について、キャスト、スタッフ、関係者の皆様、そして楽しみにしてくださっていたお客様に、ご心配、ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。

 

また公演中止のご案内が直前になってしまったことや、中止理由についてお知らせの時点で具体的な理由をお伝えできなかったこと、公演の継続と中止の判断が二転してしまったことについて、重ねてお詫び申し上げます。

本件に関してのお問い合わせは下記までお送りください。

吉祥寺GORILLA

kichijojigorilla@gmail.com

 

2022年4月15日

吉祥寺GORILLA

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